当院では安心安全でおいしい食事の提供、適切な栄養管理を目標に、日々患者様の治療をサポートしています。食事には常食、あらゆる疾患に対応した特別食、治療上食事摂取量の低下している患者様への個別対応食など食種は約35種あります。また、アレルギーや宗教上召し上がれない食品がある患者様には、他の食品に置き替えて対応するなど、患者様個々に適応した食事の提供を行っています。
入院生活の中でも季節感を感じられるよう旬の食材をふんだんに使用し、お正月やひな祭り、クリスマスなど行事食を積極的に提供しています。また、週に一度「麺の日」を、月に一度「郷土料理の日」を設けバラエティに富んだ献立になっています。
実際に提供した食事
愛媛県
せんざんき:鶏肉を使った揚げで、鶏を丸ごと千のように斬るため「千斬切(せんざんき)」と呼ばれるようになったそうです。カラッと揚がった鶏肉に濃厚な味付けがよく合いました。
おけんちゃ:愛媛県の家庭でよく食べられている具沢山の汁物です。里芋、大根、にんじんなどの地元で採れる野菜や豆腐の入った、ボリュームのある料理です。
松山鮓:松山地域では祝い事や客をもてなす際にばら寿司を振る舞う習慣があり、瀬戸内の食材を贅沢に散りばめた「松山鮓」があります。具材にはえびや銀杏など9種類の食材を用いて見た目も華やかに食べ応え抜群な松山鮓でした。
青森県
まぐろ丼:青森県大間町で水揚げされるまぐろは、「大間まぐろ」というブランドネームで、全国に知れ渡っています。まぐろをふんだんに使ったまぐろ丼を提供しました。
イガメンチ:イカを細かいミンチにし、野菜とともに小麦粉でまとめて揚げた料理です。食糧難の時代に、イカを残すところなく食べられるよう、野菜くずを美味しく食べるために作られたもの。生地に練くんだ紅生姜がアクセントになり柚子の風味で食欲のそそる一品でした。
兵庫県
黒豆プリン:兵庫県の特産物「丹波黒大豆」。プリン液、クリーム、トッピング全てに黒豆を使用したコクのあるプリンに仕上がりました。味や見た目にこだわり、試作を重ねます。
福岡県
焼きうどん:北九州市小倉が発祥の焼きうどん。終戦直後、焼そばを作ろうにも肝心のそば玉が手に入りにくく、干しうどんで代用して作られたのが始まりだとされています。
ぬたえ:野菜や海産物などを酢味噌で和える料理です。用いる材料は大根や人参、キュウリ、ネギ、ゴマ、油揚げなど各家庭によってバリエーシがあるのが特徴です。福岡県ではお正月や博多どんたくなど行事のたびに作られる一品です。
鳥取県
ふろしきまんじゅう:出来上がりが風呂敷の四隅を折ったような形であることからふろしきまんじゅうと名付けられたそうです。黒糖風味で優しい甘みのある饅頭が出来ました。
幼児食
お子様が楽しく食事が出来るよう見た目だけでなく、食器にもこだわっております。写真は節分で提供した「鬼さんライス、エビフライ金棒、温野菜」です。